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漢方医学の基本には『良医は未病を治す』という言葉があります。「未病」とは「健康と病気の間」を指し西洋医学では病気と診断されないものも漢方では対処法があると考えられています。その対処法とは生活改善・体質改善を促し、発症を遅らせ、生体がもっている回復力や免疫力を高めることです。
漢方薬は草根木皮、動物生薬、鉱物生薬を決められた方法により一定の量ずつ組み合わせた薬物です。
患者様の自覚症状を重んじ、症状をつぶさに診断し「証」を決定する、いわゆる「オーダーメイド」の治療だといえます。
漢方薬は本来、生薬を煎じ薬として飲むか、生薬を粉に引いて散剤として飲みます。もしくは生薬末を蜜蝋で固めて丸薬にして服用してきました。現在、保険で使われている漢方薬は、生薬を煎じた液から水分を蒸発させ乳糖などに絡めて作った、いわゆるエキス粉末漢方です。コーヒー豆を引いて入れたコーヒーが煎じ薬とすれば、インスタントコーヒーがエキス粉末漢方といえます。エキス粉末漢方が作られたおかげで煎じる手間がなく、気軽に薬が飲めるということから爆発的にエキス粉末漢方が使われるようになりました。しかし、エキス粉末漢方は煎じ薬や丸薬と同じ効き目かということです。じつは煎りたてのコーヒーとインスタントコーヒーの味が違うように作り方によって、効果が全く違ってきます。
漢方は煎じるタイプの漢方薬処方をお勧めしています。それは、もっとも薬効成分が出やすく効能効果に優れている!からです。「煎じる」という意味は、薬を水などで煮て、その成分を抽出することです。
自然の生薬をじっくりと煮出してそのまま服用するのが煎じ薬です。
空腹時に服むのが一番吸収が良い。
煮出した直後の新鮮な薬は、その味や香りにも効果があるため、粉薬や錠剤に比べ、よりよい薬効が期待できます。 ティーバッグになっているのでお湯さえあれば簡単に振り出して服用でき、一回一袋使いきりなので携帯に便利。(漢方薬はお茶ではなく薬ですので、決められた量以上の服用はやめましょう)
漢方薬は、生薬を主体に使用していますので副作用がないと一般的には考えられています。事実、めったに副作用は起こらないものですが、処方によっては、まれに副作用のような下痢・嘔吐・むかつきなどがある場合があります。引用:王の著者(医師薬出版) 日本歯科医師会のホームページ より